皆さんメガネを作る時に検査を行いますがどういう検査をしてもらってますか?
通常はオートレフ(機械を覗いて勝手に測ってくれるやつ)をした後に視力表を見ながらレンズを変えていく検査をしてもらうと思います。
視力表を見て答えていく検査を自覚的検査と言います。(機械のやつは他覚的検査)
その他覚的検査の中でこういう視表を見た事ありますよね?
これはレッドグリーン検査といって現在の裸眼もしくはレンズを入れた時のピントが丁度いいのか?弱すぎるか強すぎるか?を見るための検査になります。
理屈としては、色収差と言う物を利用した検査ですが、人間が見える光(可視光線)はレンズ(媒体、空気や水なども媒体)を通った時に波長の違いによって屈折率が若干異なります。
波長が赤いほうに行けば遠くでピントを結び青紫の方では手前にピントを結びます。
レンズを通したイメージはこの様になります。
例えば、太陽は日中ほぼ白に見えますが夕日になると赤く見えますよね。これは太陽光が私たちに届くまでの空気の量が関係しています。
日中は太陽の位置も高く太陽光は私たちに届くまでの距離が短く、日が沈んできた時には空気中を斜めに入射して来るので空気中と通る距離が長くなります。
空気中を長く通った光は色収差が働き、空気中で遠くまで届く赤だけが見えるのです。
ちょっと豆知識的な事を挟みましたが(笑)こういった原理を応用して作られた検査なのです。
指標の見方としては(近視眼の場合)
赤側の文字や記号がハッキリ見える場合は低矯正(弱い)
緑側の文字や指標がハッキリ見える場合は過矯正(強い)
ただこれは網膜に対してピントがどこにあるかを(強いか弱いかを)判断する基準に過ぎませんので、実際のメガネにする際は大体赤が見えやすい状態になります。
皆さん検査する際はこの事を踏まえて思ったとおりに答えてくださいね(笑)
(今回いろいろ画像をお借りしました・・・もし問題があればご一報ください)