お客様より「メガネレンズってどうやって作ってるんだろうね」っていう話から熱弁してしまいました。
現在では一言にメガネレンズと言っても様々な種類、価格帯の物があるのですべてがこの流れではないですが、製造工程の一例として参考になれば
メガネレンズの製造工程について、より分かりやすく説明してみましょう。
1. レンズの誕生:型から生まれる透明な素材
メガネレンズは、まるでケーキを作るように、型に入れて加熱することで作られます。
- 型作り: ガラス製の型を、超音波で徹底的に洗浄し、汚れを一つ残らず取り除きます。
- 型合わせ: 洗浄した型を2枚合わせ、特殊なテープでぴったりと固定します。この作業は、レンズの歪みを防ぐためにとても大切です。
- 液体の注入: 型の隙間に、透明なレンズになるための液体をゆっくりと流し込みます。
- 加熱と硬化: 液体を流し込んだ型をオーブンに入れ、加熱します。すると、液体が固まり、透明なプラスチックのレンズが出来上がります。
2. 個性を与える:研磨と染色
- 研磨加工:
- 遠近両用レンズなど、一人ひとりの目に合わせたレンズを作るためには、レンズの表面を削って形を整える必要があります。
- 精密な機械を使って、レンズの表面を滑らかに削り出し、お客様の度数にぴったりのレンズに仕上げます。
- 染色加工:
- カラーレンズは、この工程で色付けされます。
- レンズを染める液体の濃度や時間を調整することで、様々な色のレンズを作ることができます。
3. 保護と機能性:コーティング
- ハードコート:
- レンズの表面に、傷がつきにくい丈夫な膜をコーティングします。
- まるでレンズに鎧を着せるように、傷から守り、長く使えるようにします。
- 反射防止コート:
- レンズ表面での光の反射を抑えることで、クリアな視界を実現します。
- レンズに特殊なコーティングを施すことで、ギラギラとした反射を防ぎ、快適な視界を確保します。
- さらに、水や油をはじくコーティングも施すことで、レンズを清潔に保つことができます。
4. 完成と品質チェック
- 最終検査:
- 完成したレンズに傷や汚れがないか、一つひとつ丁寧に検査します。
- 蛍光灯の光を当てて、細心の注意を払ってチェックを行います。
まとめ
メガネレンズは、様々な工程を経て、私たちの手元に届きます。一つ一つの工程が、高品質なレンズを作るために欠かせないものです。
さらに詳しく知りたい方へ
メガネレンズの製造工程は、非常に奥深く、様々な技術が用いられています。興味のある方は、ぜひメガネ店などで詳しい話を聞いてみてください。
この説明は、より多くの人にメガネレンズの製造工程に興味を持ってもらうことを目的としています。