こんにちはメガネのイザワです。
先日「パソコン画面が見えづらい時がある」と眼鏡をお作りにいらした男性のお話です。
普段眼鏡は使っていなく、パソコンの画面が見えづらい時があるというご相談でした。
眼鏡をお作りする際、どういった使用環境なのか?日常の見え方と見えづらさを感じる環境が仕事中なのか?いろいろお話を伺いながらお客様の視環境イメージしながら眼鏡合わせをさせて頂いております。
その中で今回のお客様は「パソコンの画面が見えづらい時がある」という事でどのくらいの距離でモニターを見ますか?と伺うと60cmくらいとの事
通常デスクワークの方のモニターを見る距離はノートPCを一般的な距離で置くと40cm~50cmくらい
デスクトップモニターだと60cmから大きめのモニターでゆったり距離で使ってる方だと80cmくらい離れるケースもあります。
そんな中で今回のお客様の「60cmくらい」というのは一般的なデスクトップモニターくらいの距離だとイメージしました。
しかしお話を伺ってるうちに「その画面を見る時は外というか周りが暗くなった時により見づらさを感じる」という事で話を掘り下げると、お仕事はクレーンオペレーターという事で理解しました!!
普段眼鏡を掛けずに裸眼で問題なく生活されている方で、仕事中のモニターが見えづらい時があるという事でした。
最近のクレーン車はモニターによって細かい数値などが表示されそれを見ながら、実際の目標物やクレーンアームの周りと接触がないかなどチェックしながら操作する感じのようです。
遠くにある目標物は場合によっては20m~30m先を確認しながら60cmくらいのモニターも確認しという状況になるようです。
ここでお客様は通常遠方視は裸眼で問題なく見えている所、一般的な近くを見る用の眼鏡として作ってしまうと、近くを優先させることによって遠くの見え方が引き換えに犠牲になります
この点は普段眼鏡を掛けていらっしゃらない方は想像しにくいと思うのですが単焦点レンズで合わせようとすると遠くは見えづらくなってしまうのです。
ただ今回のお客様は40代後半でしたがご自身の調節力によって遠くから60cmくらいの場所の画面を見るために必要な調節力があったので、全体的な見えづらさの原因になっている乱視を矯正する眼鏡に設定しました。
細かい説明をすると永遠と長くなってしまうので割愛しますが、今回のケース、お客様の主訴は「パソコン画面が見えづらくなった」という事ですが、一般的に眼鏡屋は「近く用の眼鏡」を想像します。
確かに今回60cmくらいの距離は近くに分類されますが同時にクレーン車を操作する環境としては先にも書いたように20~30m先も確認しながら複数の距離を見るような環境になります
お客様は「遠くは見えてるんだから、見えづらくなった近くを見えやすくすればいい」と思う方も多いと思いますがトレードオフになる部分があるためそうもいきません・・・
お客様のお話を掘り下げてお伺いしないと危ないなぁという気付きになるようなやり取りでした。