こんにちはメガネのイザワで。
暑い日が続いて外に出るのもためらう陽気が続いていますね・・・
これだけ危険な暑さだと日中は水浴びしたくなります。
この厳しい陽気の中でも遠方よりわざわざご来店いただいたお客様。
私のYouTubeを見ていただいてお問い合わせいただきました。
お電話いただいた内容的には白内障の手術をしてその後の眼鏡を作るのに見てほしいという内容でした。
そしてご来店いただき現状の状況や眼鏡を使う目的などいろいろお話を伺っていると、現在眼科と内科に通院していて糖尿病からくる網膜の疾患があるとの事でした。
その影響で視力が出にくい。
メガネの使用目的としては、まずは仕事上の書類や新聞を見るときに近用のメガネが欲しいとの事。
眼科でも相談されたのかを伺うと「眼科ではこれ以上はあまり変わらないといわれている」との事でした・・・
基本的に視力というのは遠方視力5m視力表でばっちり矯正して出た視力が例えば0.8ならば近用30㎝視力表でも0.8までしか読めないことを意味します。
よく「視力が悪くなった」という事があると思いますが、細かいことを言うと「視力が悪くなった」というのは裸眼で見ても矯正しても(メガネをかけても)視力が上がらないことを言います。
そして今回のお客様は矯正視力は0.4
近方視力表の0.4というと新聞のラテ欄くらいのフォントでしょうか?(新聞によっても前後しますが)
しかもこの0.4といってもひらがな指標でみる場合とランドルト環(Cみたいな輪っかの切れてる方向を判読するやつ)で見た場合に結果が違うことがあります
なので新聞のラテ欄といっても漢字も複数あって密集してるともっと見えにくく感じるかと思います。
お客様とも仕事での視環境ものを見る体勢や状況などを伺い、読み物をするときはそれに集中するからPCしながら書類を見ることなど「ながら使い」はしないという事だったので、近くを見る事に特化した度数設定をしました。
それは目的距離を25cmくらいに合わせたのです。
これによって近用視力表(30cm用)を25cmの距離で見る事によって0.5まで判読することができました。
またまたややこしい話ですが30cm用の0.5を25cmの距離で判読しても実際は視力0.5の判定にはなりません。
またたとえ話ですが5m視力表の1.0を2mの距離から判読しても1.0とは言いませんよね?
そんな感じで今回は眼鏡によって視力を良くしたわけではなくて、言葉は悪いですが眼鏡によってごまかした形になります。
もちろんお客様には十分にご理解いただいて一緒に導き出した結果になります。
理論上の数字だけで考えていても快適なメガネを作ることは難しく、一人一人の視環境、使用方法、目的を明確にして様々な方法を交えて作っていくのが快適なメガネへの近道になるかと思います。
今回は少しだけ特殊な例になるかもしれませんが、普段の眼鏡づくりもやはり多くのお客様の意見を聞き場数を踏んだ分だけ多くの提案ができるかと思います。
お客様の見え方に対する困りごとも様々です。