こんにちはメガネのイザワです。
いつもお手伝いに行っている眼科さんでのお話。
患者さんは弱度くらいの近視と乱視の方でした、視力チェックをしてみると
矯正視力で0.6~0.8程度でした。
眼鏡も作り直してそんなに時間は経っていないけど度数があっているのかチェックという形で私に回ってきました。
その前にドクターの診察を聞いていたら「今は近視はそんなにないけど過去にレーシックとかしましたか?」と実際にその方はレーシックをしたことがあるそうで、
「レーシックは表向きの近視を矯正しますが、眼球そのものは近視の形を保ったままです。そのため、近視が原因となる眼病のリスクは変わらず、定期的なチェックが必要です」
「もちろん近視で困っている方には選択肢の一つにはなるかと思いますが、もしこの手術をされた方も、その他の自分の目の弱点という部分があるかもしれないので定期的なチェックをしていただくと良いと思います。」
とその時、あっなるほどなぁ~と思いました。
よく考えてみたら私たち的には当たり前のことになるのかもしれないですが、近視矯正手術のレーシックというのは角膜をレーザーで削って角膜上で起きている屈折度合いを変化させて正視に近づけていくものです。
しかし近視という物が起きてしまっている原因は「角膜で起きている屈折状態が強い」だけではないのです。
文章で説明するにはややこしいかもしれませんが、眼というのは良くカメラに例えられます。
レンズがあってレンズで作った焦点にフィルムやセンサーにピントが合う事によって映像がきれいに撮れますがレンズの焦点距離に合った場所にフィルムやセンサーがあればの話でレンズの強さがそのまま、レンズとフィルムの距離が変わってもピントがぼやける事になります。それと同じように、単純に眼球の大きさが変わる事によってもレンズである角膜とフィルムセンサーにあたる網膜の距離が変わります。
この眼球の大きさが大きくなることによって眼球のたて方向の眼軸と言われる部分が長くなると近視化していきます。
最近では日本のみならず主にアジア圏の子供たちの近視化が進んでいると言われていますが、主にはこの眼軸が平均的なサイズよりも大きくなる軸性近視が多くなっていると言われています。
今回の方がこれに当てはまるかどうかはわからないですがこの近視っぽい眼球は基本的には変えられないのでレーシックというのはレンズである角膜の焦点距離を変えて禁止成分を弱くするような感覚です。
もちろん近視で困っている方には選択肢の一つにはなるかと思いますが、もしこの手術をされた方もその他の自分の目の弱点という部分があるかもしれないので定期的なチェックをしていただくと良いと思います。
強度近視の方で注意した方が良いのは眼底と言われる部分、主に網膜の病気です。
網膜剥離などは聞いた事ある方も多いかと思いますが、その他にも緑内障系統の病気も可能性としては高くなるのかもしれません。
定期的な眼科受診は実際には40代位からは皆さん定期的に受けておいた方が良いんじゃないかな?とは思いますが、やはりその中でも近視の強めの方(レーシックでよくなってももともと近視の方)は特にその辺り意識された方が良いと思います。
網膜系の病気は特に早期発見早期治療が重要です!!