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NOメガネ!NOLIFE!

視生活を明るく快適に メガネのイザワ

眼球使用困難症と病院で診断されるも困って来店された方

こんにちはメガネのイザワです

以前にも眼球使用困難症についてブログを書いていますが、病院で診断されるもその後どうにか対処ができないのか?または診断はされていないが極端に眩しさに弱いと感じる方が多くいらっしゃいます。

opt-izawa.hateblo.jp

もちろん眼球使用困難症というのは原因が一つではないでしょうし、必ずしも眼だけが原因の中心にあるとは限らない物ではないかと思います。

原因が特定できれば、もちろん病院で治療等によって解決できるのでしょうけど、残念ながらそうでない状況が見受けられます。

実際に先日ご来店いただいた女性も大きな病院にて診断されさらに視力検査的にも視力が良いので見え方から来る部分は問題ないのでは無いか?と伝えられたそうです。

その他、内科的な部分も診察してもらったり考えられる原因は確認したうえで特に問題になるようなところは見つからなかったそうです。

そんな状況の中で、日常生活にも支障を来すような症状が出ていてお仕事も一旦退職し何とか現状を改善、軽減できないかと探されている中で当店にご来店いただきました。

 

来店されたとき一通りのお話を伺い、見え方のチェックをさせて頂きました。

裸眼での視力は病院で診断されたように片眼共に1.2、両眼で見ても1.2

視力という基準だけで考えれば「問題なし」という結果にはなるのかと思います。

 

ただ実際に「眩しさを感じやすい」「極端に眩しいという刺激が辛い」という症状が出ているので、眼鏡で出来る見え方のストレスと少しでも軽減するという考えの元眼鏡合わせをさせて頂きました。

 

実際に度数を確認してみると弱い乱視があり、その乱視も方向があるのですが、見えづらさを作りやすい方向であることが分かりました。

ただ一般的にと言うべきなのか?極弱い乱視というのは「視力」という部分に影響が少ない事もあり眼科や眼鏡屋さんの中でも問題視されないケースもあります。

 

言葉で言うと見えている映像に乱れがある状態、「乱れがある」というと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、例えていうならば、いま現代ではデジタル放送のテレビが当たり前になりました。

少し前まではアナログ放送というのが主流でした、最近だとYouTubeなどでもアナログ時代の映像を見たりすることはできると思いますが、地デジ放送に慣れた私たちが今アナログテレビを見ると「画質悪いな」と感じると思います。

逆にNHK4K放送とかを見ると「綺麗だなぁ~」と感じる人もいれば中には「あーまぁ比べれば綺麗だね」くらいに感じる人もいるしさらには「そんなに違うか?」と感じる方もいらっしゃるかと思います(笑)

 

人間の見え方は「今自分の目で見えているものが基準となります」そしてその基準から良くなることに対しては順応が早く慣れやすいです、しかし逆にその基準から悪くなると途端に違和感やストレスを感じやすいくなるかと思います。

 

本題の内容に話を戻すと弱い乱視がある方の見え方というのは極端に言うとアナログ放送時代の映像が基準になっていると思っていただくとわかりやすいのかな?

ただここでアナログ放送時代のテレビを良く見ていた方はみんな同じように眩しさを感じやすくなったのか?というとそんなことはありませんが、この眼球使用困難症が出た方の一部?は日々の見え方からストレスの蓄積により出ているんじゃないか?と私は思っています。

その中で今回の見え方の作り方はほんの少しの見え方の乱れをまずは整える、そして現状眩しさを感じやすい症状が出ているので光の刺激全体を和らげるという考えのもとに眼鏡をお勧めさせていただきました。

 

今まではご自身でも眩しさを和らげるために一般的なサングラスを使用したりもされていたようですが、サングラスによる効果は限定的で確かに刺激は和らぐが一日が終わった時に極端な倦怠感のようなものが日々あったようです。

この一言にサングラスと言っても様々な物があります、実際に使っているものを拝見させていただくとレイバンのサングラスでカラー濃度の濃い物でした。

レイバンに限るわけではなく濃度の濃いサングラスというのは一般的に夏場の強い日差しの時などは非常に重宝するものですが、光を遮りすぎて見たい物までも見えづらくする可能性も考えられます。

例えば運転中晴れた空の下で運転している分には快適ですが、そのままトンネルなどの照度の低い所に入った途端当たり前ですが見えづらくなりますよね?

まぁ暗順応とか明順応という部分も絡んでは来ますが、どちらにしても眼としては(脳としては?)頑張って見ようとする場面が増えるという事です。

 

なので今回光の刺激を和らげる考えというのは、遮光眼鏡によって嫌だと感じやすい光をなるべく抑えそれ以外の光を必要なだけ見える色を意識してカラー選びをしました。

そしてその眼鏡をなるべく日常的に使っていただくようにお願いしました。

選んだカラーも目が透けて見えるくらいの濃度なので比較的人前で掛けてても「外した方が良いかな?」となりにくい色かと思います。

 

実際に掛け始めていただいて2~3日後にお電話をいただき、

「かなり楽になりました、眼鏡でこんなに違いが出るなんて思ってもいませんでした」とご連絡いただきました。

 

さらに一か月後くらいに調整に来ていただいた際には、今までのサングラスで対処していた時などに感じていた一日終わった時の倦怠感などが不思議と感じなくなったんです!と

 

そしてさらに先日、数か月たった今では掛けていない時でもいられる時間がだいぶ増えました、羞明などの症状もほとんど出なくなりました!

という事でした。

 

眼球使用困難症と言われる方々の眼鏡を作らせていただいている中で、必ずしも今回の様になるとは言い切れませんが、いろいろな方を見させていただいて感じる部分は、良く花粉症で例えられる事があるバケツの水がこぼれる話

花粉というのは時期になると飛散しますが、その花粉が体内に入りバケツにたまっていく、そのバケツから溢れると花粉症の症状が現れるという例えと似たようなところがあり、眼から入った視覚情報の中の乱れた光がストレスとなりそのストレスがバケツに溜りバケツから溢れたような状態が羞明をはじめとする眼球使用困難症や光過敏症という症状に現れるんじゃないか?と思っています。

 

もちろん冒頭にも触れたように、眼球使用困難症全部がこれに当てはまるわけではありませんが、実際にこのような対策で良い結果が出ている方も多くいらっしゃいますので、もしお悩みのある方はご相談に乗れるかもしれません!