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視生活を明るく快適に メガネのイザワ

明るさと視力

明るさと視力について

こんにちはメガネのイザワです

今日は明るさと視力について考えてみようと思うのですが、窓のない部屋で電気をつけていなければ何も見えないですよね?

そして電気をつければ見えるようになります。

 

一方、昔から言われている「暗いところで本を読んでると目が悪くなる」と言い伝えられています。

「目が悪くなる」という事がどういう事なのか考えてみましょう

 

「目が悪くなる」のと「視力が悪くなる」同じようで違う

一般的な認識では全く同じことを言っていると思われると思いますが、本当は違います。

根本的な事から言うと「視力」というのは網膜の感度というのか、どのくらい細かいところまで判別できるか?を数値化するための物差しです。

ちょっと何言ってるかわかりずらいと思いますが、逆に「目が悪い」と言われる方はどのような状況を指すのかと「遠方視力不良」の状態

遠方視力というのは標準視力表の場合5m先に置いてある視力表の事です。

ちなみに眼鏡屋さんに最近置いてある省スペース型の視力表は機械自体は2m先位に置いてありますがその中で5m先にあるように作られています、もう一つ3m視力表という物もありこれは実際の距離は3mですが5m視標を基準に3m用の大きさに計算されて表示されています。

 

話は戻りまして遠見視力があれば近見視力もあります。

例えば

遠見視力が0.4でも近見視力1.2のパターンは普通にあります。

逆に

遠見視力1.2で近見視力0.4もあります。

 

上の二つのパターンは果たして「視力は悪い」のでしょうか?

 

私たちからすると「視力は悪くない」という事になります。

《注:ただ一般的に通じやすいので(遠くの)視力は良くないですねとか使ってしまう事はあります》

では上の二つは何が良くないのかというと一つ目は遠くにピントが合っていない状態

下の例は近くにピントが合っていない状態になります。

この状態の時、一般的にはピントを合わせることによって視力が向上するケースが考えられます。

しかし一つ目の例でピントを合わせることにより遠見視力は向上しても近見視力が低下する可能性が想定されるパターンや二つ目の状態では近見視力向上を目指しピントを合わせると遠見視力の低下が想定できます。

↑この微妙に2つの例でニュアンスが違うのは眼にもともとある調節力の変化がかかわってきます。

今回は話が長くなるので割愛しますが、それはまた別の機会に・・・

 

では目が悪い状態ってどんな状態?

私たちの感覚ではまずは遠見視力が基準になりますが、遠見視力0.4の方がピントを合わせることにより1.2~2.0位まで視力が出ればよい状態

ピントを合わせても思うように視力が上がらなければ良くない状態と判断するのが第一段階です。

このパターンの場合はいろいろな事が想定されます。

基本的にはこのような時には眼科さんへの受診をお勧めします。

眼の構造は角膜→水晶体→硝子体→網膜の順に光を通ります、角膜や水晶体、硝子体といわれる中間透光体と言われるところで光が遮られれば見えにくくなりますし、その中間透光体で光をうまく通しても網膜がうまく知覚してくれなければ視力も出ません。

そしてさらには眼の先に原因があるケースも考えられます、視神経を伝わり脳へ伝達する経路で何か起こっている状態、さらにはその視覚情報を受け取った脳の方で原因がある事も考えられます。

 

眼科さんで「眼」に異常がなくその先に原因がありそうであれば適宜診察が必要な科を教えてくれると思います。

 

だいぶ脱線しましたが本題に戻ります・・・

やっとここで本題に戻しますww

明るさと視力という事ですが、冒頭にも触れたように窓のない暗い部屋では何も見えませんが、明るければ見えるのかというと必ずしもそうではありません

 

例えば針と糸でイメージしてみると白い布に黒い糸をを縫い付けるのは比較的容易だと思いますが、白い布に白い糸や黒い布に黒い糸だと極端に確認しづらくなるかと思います。

コントラストの考え方で白い布に黒い糸の場合、グレーの糸の場合、白い糸の場合

白い布に対して黒い糸はコントラストが良い状態でメリハリがありますが、白い布にグレーの糸だとメリハリが理論上半減します、そして白い布に白い糸はコントラスト的には一番良くない状態になります

 

視力表で見ていただくとこんな感じ

 

コントラスト100%

コントラスト25%

コントラスト12.5%

コントラスト6%

ちょっとカメラが明るさ補正をしてしまうので6%も意外と見えますが肉眼だともう少し見えにくい印象です。

 

このように同じ視力でもコントラストが違えばこれだけ読みにくくなります。

暗いところで読む本というのはまさにこのような状態で、読みづらい状態での読書は眼に負担がかかりやすくなることが考えられます。

見えづらさを感じた時にはまず読書灯などを使い読みやすい環境で見ていただくことが必要かと思います。

 

近年近視が増えている

最近では日本に限らず子供の近視が増えています

その要因としては

  1. 外で遊ぶことが少なくなった
  2. 勉強時間が多くなった
  3. タブレット学習や日常でもスマホタブレット近くを見る時間が多くなった

 

近視が進行する要因というのは一つではないと言われていますが生活環境の変化も大きな要因と言えるかと思います、そのほかには遺伝的要因というのもあります。

 

確実に防ぐという事は難しいですが、近方作業により目にストレスを与える事が近視化の要因の一つになっているとすれば、先ほどの明るさを意識してなるべく快適に読み書きをしていただく環境という部分を意識していただくと良いかと思います。