こんにちはメガネのイザワです。
今日は眩しさを「感じやすい光を整えるレンズ」についてお話しいと思います。
今まで眼鏡で眩しさを抑えるためにはカラーレンズ
眼鏡でまぶしさを抑えようと考えた時にはまず初めに皆さん頭に浮かぶのはサングラスを含むカラーレンズかと思います。
光が目に届く量を眼鏡によって抑える際にカラーレンズによって制限することができますが、例えば100という量の光が透過しようとしたときにカラーレンズの濃度20%という物を使うと単純計算ですが80という光が目に届くと思ってください。
なのでレンズ濃度70%だとすると30が目に届くイメージです。
極端にレンズ濃度100%があったとしたら真っ暗で何も見えない状態ですね(笑)
まぁそんなレンズはありませんが・・・
サングラスカラーとしては濃いもので大体85%までになります。
そこで濃い色の問題点としては夏場の光量の多い時期は濃い色の方が快適かと思いますが、例えば運転してる時のトンネルに入った時や日が暮れてきて光量が少なくなってきたときには外したくなる感じになるかと思います。
度数が入っていないサングラスであればそこら辺の運用は問題ないと思いますが度付きサングラスで使う場合には悩ましいところです。
そこでファッション的な側面の方が強いかもしれませんが、ソフトカラーサングラスという物も流行りました。
レンズ濃度としては大体30~50%くらい、外観的に目元もスッキリ見えるので人にあった時なども気を使って外さずに済む部分もあります、とはいえ色が入っていれば接客を含むようなお仕事で使うには職種によっては難しい部分もあるかと思います。
カラーレンズ以外の選択肢
最近ではカラーレンズ以外にも光を抑制する術があります。
それはレンズコーティング!
最近は聞いた事ある方も多くなりました、ブルーライトカットコート
このコーティングは人間の目に見える光である可視光線の中でも紫外線に一番近い領域であるブルーライトをコーティングや染色によって抑制します。
下の図は可視光線ですが左側の380nmよりも外側が紫外線に当たります。
最近の眼鏡用プラスチックレンズのほとんどがUV400になっていて400nmより下の光線を約99%カットしてくれているものがほとんどですが、それよりももう少し内側を含む380~500nmをブルーライトとして日医工(日本医用光学機器工業会)が定義しています。
このブルーライトカット率もメーカーさんによってまちまちですが、基本的には日医工が定義する測定方法によって算出されますが大体15~20%くらいを抑えている商品が多いです。
極端にブルーライトカット率が多い商品は測定方法を見ると昔の海外の算出方法を使っていることがあるので、数値にばらつきがありますがそのためです。
ブルーライトカットが定着した背景には可視光線の中の短波長光が空気中を進む際に空気中のチリや埃にぶつかり散乱しやすい光線であるためにちらつきの原因になりやすい光を抑えようとした点
近年増えたLEDを使った照明や画面、自転車や車のライト。LEDから発せられる光は一般的な電球と比べて短波長光領域を含む光が相対的に多いという事からその光を抑えようとした点
などが上げられます。
この部分の効果に関しては眼鏡を使う方が「必要であれば使えばいい」と個人的には考えていますが、「PC用メガネ!」とか「疲れ目軽減」などを切り口に販促したのがヒットした為にその分ブルーカットに対してのアンチ意見も増えてきました。
アンチ意見としてはブルーライトは眼から入った光線刺激が脳に伝わり人間はそれによって体内時計を整えている点、確かに人間は朝日を受けて体が目覚め日が傾き夜を感じるリズムがあると思いますが、ブルーカットの15%~20%抑えたところでそこまで影響するかはわかっていません。
そして冒頭に触れたカラーレンズでも15%~20%の染色をする事でも同じような状態になるときもあるのでカラーレンズの装用も気を付けなければならないことになってしまいますね・・・
タモリさんの体は朝を知らないのかも?という冗談はさておき、私は研究者ではないのであまり明確な事は言えませんが、やはりこれも「眩しさが和らいだ」「疲れにくくなった」などの※個人の感想ですという扱いが波風立たずに良いのかもしれません。
第3の眩しさ抑制!?
今までお話したカラーレンズやコーティングによって光をコントロールする方法のほかにネッツペックコートという選択肢があります
このコーティングはハチの巣状の特殊なコーティングによって光を整えてくれる物です。
レンズ染色やブルーライトカット率は数字によって表すことができますがこちらは数字で表すことは難しいみたいですが、このレンズの効果を実感する方も多くいらっしゃいます。
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眼鏡の作り方は千差万別!
眼鏡づくりの目的は様々あります、そして人間の眼の見え方もひとり一人違うと言っても過言ではありません。
今回は眩しさに注目してお話しましたが、度数や使用環境等も含めるとほんとにたくさんの引き出しがあります。
そして必ずしも眼鏡は1本では済まない場合も多々あるかと思います。
使用環境、使用目的に合わせた快適な眼鏡の提案をさせて頂けるように私たちも日々努力していますので、是非お気軽にお立ち寄りください!