こんにちはメガネのイザワ 伊澤康一郎です。
今回は、当店へのご来店がはじめてのお客様から「最近作ったばかりの眼鏡が右半分見えない感じがする」と当店のお得意様からのご紹介で来店された方のお話です。
多分この主訴に一般的な眼鏡屋さんなら視野欠損などを含める眼科的な要因を疑うと思いますが、今回のお客様は眼科受診も定期的にされており、何よりも前の眼鏡を掛けると全体的に見えにくくはなっている物の今回のような「右半分が見えない感じ」と言うのがないとの事・・・
じゃぁ度数的な問題だろうと視力チェックをしてみると、もともと不同視と言って左右で度数の差がある方でしたが、今までのメガネも含めてそれぞれ見えやすい度数で作られているのでバランスが変わったことによる抑制(頭の中で見えにくい映像を抑えてしまう)等でもない模様。
今回の大きな要因はどんなに測っても乱視が無いのに「新しいメガネには不必要な乱視度数が入っていた」事でした。
多分、オートレフという自動検眼機のデータを過信した事によるものだと思います。
最近の自動検眼機は精度は上がっているとは言っても人間の眼は生物ですから、アナログな検者の問いかけに対して被検者の返答を持って判断する部分がかなり重要な要素を含んでいると思います。
AIの進化によって今後眼の検査も自動化されて眼鏡屋の仕事も無くなるなんて言われていますが、まだ当分先でしょう。
いや早い段階で量販店レベルの仕事はAIによって淘汰される様な技術に発展するのは間違えないと思いますが、見え方の快適性や使いやすさを多数決で多数の意見だけでは満足いかない部分はあると思います。
ちょっとマニアックな話で例えると(とは言っても私もそこまで深くわからないですが)カメラを趣味でしている方々には派閥?好み?が別れていて「ニコンが良い」「キャノンが良い」「いやいやソニーがいい」などフィルムの時代から現在のデジタルになっても尚この論争は結論が出ていません。
この論争をAIで解決することは可能でしょう。
そして圧倒的多数はこのAIが出した答えに納得すると思います。
でも論争の中で議論している方々はこの結果に納得できるでしょうか?
多分もともとAIの出した答えと自分の意見が合致した方はもちろん結果に満足すると思いますが、もともと違う派閥の方はこの多数決で出した答えに納得がいかないと思います。
あくまで私のイメージですが眼鏡の度数合わせにもこのイメージに似た所があると思います(カメラ好きの方語弊があったらすみません)
今回もお客様とコミュニケーションを取りながら合わせた眼鏡は出来上がり掛けた瞬間から
「あ~視界が開けた、前の眼鏡で見えない感じだったのは何だったんだろう?」との事でした。
お客様自身もその「右半分だけ見えない感覚」と言うのをどうやって説明して良いのかわからず困っていて、眼鏡を作ったお店に行っても「度数的にも問題がないから慣れの問題です。様子を見てください」と言われ、そこでたまたま当店のお得意様に相談したところ「イザワに相談してみたら?」と言うことでご来店に至りました。
なかなか自分が感じている見えづらさを第三者に説明するのは難しいですよね。
同じ状況でも一人ひとり表現が違う場合も多々ありますから。
まだまだAIに負けないパーソナル対応が出来る眼鏡屋の存在は不滅です(笑)
「視生活を明るく快適に」
認定眼鏡士と認定補聴器技能者のいる店
メガネのイザワ
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