こんにちはメガネのイザワ 伊澤康一郎です。
先日いつもご利用いただいているお客様にご注文いただきましたフルオーダーメイドレンズルティーナPNGWレンズをお渡しさせて頂きました。
今までも両面非球面累進設計の視野が広くゆがみの少ないレンズを使っていただいていましたがさらにクリアな見え方をお勧めさせていただき、お渡し直後にお客様も見え方の違いを実感していただきました♪
正直現代のメガネレンズ界隈、眼鏡屋がお客様にメリットデメリットをご説明させていただくうえで明確な違いという部分が口頭でお伝えするのは難しいものが多くなっています。
昔の球面レンズと非球面レンズ、両面非球面レンズの違い辺りは実物見本を見て頂きながらお客様にも理解していただきやすかったですが、今は現状使っているレンズもゆがみを抑えた設計である事は多いですし、それが「フルオーダーメイドレンズになった」とか「より歪みが少なく視野が広いですよ」とお伝えしてもピンとこない割に「値段が違うw」という印象のほうが強いかもしれません(笑)
遠近両用レンズ一つとっても様々な設計が存在しています。
メガネレンズは表面と裏面のカーブで度数を付けますが、遠近両用度数だけでとっても
・外面累進
・内面累進
・両面累進
それにベースの度数をつけるのに
・外面度数
・内面度数
・両面度数
とあります。
この組み合わせでもレンズ製造にかかわる難しさ(=コスト)の違いが出ます。
そしてさらには
フレーム形状に合わせ度数を設計するフリーフォーム設計
本人がその眼鏡を掛けた時の位置、角度等を計測して再設計するインディビジュアル設計
様々な要素が複合的に組み合わされてレンズの機能アップが行われています。
今私が最先端のものとしてお勧めしたいものがインディビジュアル設計があります。
この部分をざっくりと
一般的なメガネレンズは角膜からの距離12mmが基準になります
基本的にはどんな眼鏡を作る際もこの12mmは確保できるようにフィッティングしたりフレームを選んだりします。
ただどんなに調整してもフレームを選んでもこの12mmを確保できない場合があります。
そして通常のレンズ単体で作っているものとインディビジュアル設計で作ったものの大きな違いはこちら視線に対しての前傾角とそり角
この視線に対してレンズ角度が変わるという事は主に乱視作用が発生します。
単体で作っているレンズではここまで考慮することはまず不可能ですね。
あとそり角に関してはプリズム作用がさらに発生するのでそこら辺に対しても補正がかかります。
ここまでがまずインディビジュアル設計の最大のメリット。
眼鏡を掛ける方のお顔の形状、選んだフレームを掛けた時に視線に対してそのようにレンズをセットするかによって補正をしより正確な見え方を作ります。
そして次にフリーフォーム設計
こちらは各レンズメーカー、インディビジュアル設計のレンズには大体セットになってます。 逆にインディビジュアルグレードじゃないレンズにフレーム形状考慮設計としてフリーフォーム設計が付いていることが多いです。
このフリーフォーム設計というのは上にも少し触れたようにフレーム形状を考慮した設計です。
フレーム形状によってより最適な設計を作ります。
まぁ細かいこと言うとこのフリーフォームとインディビジュアルという言葉はメーカーごとに使い方が違ったりする場合もありますので、ここでは「私の認識」とご理解いただいたほうがいいかもしれません。
そして今回のレンズのさらにオーダーメイドのすごいところは生活スタイルに合わせた見え方に味付けできることです。
まさにフルスペック、フルオーダーメイドレンズなので至れり尽くせりです。
ただこう言う設計の違いだったり製造方法の違いだったり設計理論だったりよっぽどコアな部分のお話が好きな方じゃないとなかなか理解できないと思います。
何よりもお客様が日常の視界が快適により良いものがいいという事が一番必要だと思います。
私たちはお客様のお選びになったフレーム形状や設定度数を考慮して「このレンズにするとどういう場面がよくなるのか?」「この設計のレンズだとどういうメリットデメリットがあるのか?」明確に違いをご説明してお客様がどのようなものを望んでいるのかをくみ取りご提案をさせて頂ければと思います。
「視生活を明るく快適に」
認定眼鏡士と認定補聴器技能者のいる店
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