眼瞼下垂の処置前と処置後について
こんにちはメガネのイザワです
今日は眼瞼下垂についてちょっと触れてみたいと思います。
眼瞼下垂に関してはもちろん眼科さんでの診断、観察、治療をする領域ですが、見え方にも影響するため、眼鏡屋が関わる部分もあります。
眼瞼下垂になってしまう要因は様々あるかとは思いますが、よく聞く原因としては過去にハードコンタクトを使用していた方がレンズの脱着の際に瞼の皮膚にたるみ等が起きる事によって眼瞼下垂になりやすいと言われています。
その他にも病気などに起因する眼瞼下垂という物もあると思うのでその原因は様々です。
眼瞼下垂に対する対応
眼瞼下垂に対しての対応としては大きく分けると3つ
- 現状のまま観察
- 眼瞼下垂部分を物理的に押さえる
- 整形処置
もちろんこの辺りの判断は眼科さんとのやり取りになりますが、現状のまま観察していく中で物理的に押さえるという選択肢をまずとってみてそれでQOL上がって満足される方もいらっしゃいます。
その物理的に押さえる方法というのは眼鏡に着けるパーツでクラッチグラスという商品があります。
外観上抵抗のある方もいらっしゃるかと思いますが取り付けするメガネフレームのデザインによっては結構目立ちにくくなる部分もあります。
整形手術するまではちょっと悩むけど眼瞼下垂による見えづらさをちょっとでも解消したいという方においては重宝すると思います。
眼瞼下垂にはもうひとつ課題があります
皆さん物が見えづらい時に眼を細める動作をする事があると思います。
これはカメラをやっている方にはおなじみですが、ピンホール効果と言って目に入ってくる光を目を細める事によって制限すると焦点深度というのが深くなってある程度見えるようになる現象ですが、眼瞼下垂の時はまさに目を細めて見ているような状態になっています。
この状態のまま視力測定をしても本来の眼にある屈折状態は測れません。
例えば上記のクラッチグラスを使用して見え方は明るくなったけどテレビの文字がぼやけるようになったとか、屋外を歩いていてもクラッチグラスをしていない方が見えやすい部分があるなどです。
これはクラッチグラスによって瞼を上げる事で、本来の見え方になる事による弊害と感じる部分でもあると思います。
もちろんすべての方にこの症状が出るとも限らないのですが、理論上十分に起こり得ることかと思います。
もちろんこれはクラッチグラスに関わらず整形手術によって瞼を上げても同じことが起こり得ます。
クラッチグラスを使用しても整形手術をした後でも必ず見え方のチェックをする事をお勧めします。
折角視界が明るくなったのに見え方的に見えづらさが残るようでは満足度は下がってしまうと思うので、確認してみると良いと思います。