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NOメガネ!NOLIFE!

視生活を明るく快適に メガネのイザワ

視力の成長と屈折異常、調節力の変化其の四(成人以降編2)

こんにちはメガネのイザワ 伊澤康一郎です。

 

なんだか台風が日本を縦断しそうですね・・・現在は九州の方に上陸しているようですが台風進路上の地域の方はお気をつけください(うちも進路上です)

 

さてこのタイトルで其の四までやってまいりました。

 

眼鏡って結構カジュアルに販売されるケースも増えてきている昨今「簡単に眼鏡は作れる」という認識も定着している感があります・・・

雑貨として売ればいいだけであれば簡単にもできますがお客様の快適感や困っている事を解決するためには販売側に知識とキャリアが必要で何よりもお客様に満足していただきたいというパッションが必要です。(大げさのようですが本当にそう思います)

 

お店や眼科さんへお手伝いに行っている時によく見るケースとしては

・50歳位の男性

・スリープライスショップで作った遠近両用

・カジュアルで天地幅(フレームの縦幅)が狭いセルフレーム、クリングスなし

 

主訴「眼鏡を作ったが疲れる」

 

まぁこれだけの情報で必ずしもおかしいと言うのはわかりませんが、眼の屈折状態、作った眼鏡の度数を確認していくと驚愕することがありますwww

 

 

遠くの度数に-2.00Dの近視があり遠くの見え方を100%矯正したとして一般的には50歳の方が約30㌢の近くを見るのに必要な加入度は+1.50D位だとします。

 

作られている眼鏡を見て見ると

S-2.25 ADD2.50

だったりします。

 

どういうことかというと

Sと言うのは近視や遠視の矯正するレンズの強さを表します。

そしてADDと言うのはS度数に加入する度数です。

遠くの度数には表示通り-2.25Dの度数が入り

ADDにはこの場合近く用の度数として

S-2.25+(+2.50)=+0.25

が入ります。

 

遠くの見え方から考えていくとこの人は

S-2.00Dの強さがあれば遠くは十分に見えるはずですが眼鏡にはS-2.25Dのレンズを入れています。

過矯正と言って眼鏡を掛けることによって近視の人遠視状態になります。遠くを見ることだけを取ってもこの人は眼鏡を掛けることによって常に調節力を使いながらピントを合わせなければいけない忙しい状態になるんです・・・

 

そこに近くを見る際には必要以上にADD(加入度)が入っている、理論上は近くを見る際に見えやすくなるだろうと素人眼鏡屋さんは強めに入れるケースもありますが、遠近両用レンズの特性を理解していない証拠ですwww

例えば下の図にざっくり書いた遠近両用の図ですが、レンズ上部が遠用度数が入る部分で下の方に移行するに従って近く用の度数が入ります。加入度数が大きくなれば、遠用度数と近用度数の差が大きくなりその弊害が生まれます。

右の加入度が弱い場合は度数の差が少ない分遠用部~中間帯~近用部と視野が広く作れますが、左の加入度が強い場合は度数変化のしわ寄せとしてピンクに色を塗った歪みの部分が内側により視野が狭くなります。

強い加入度が必要な方には仕方のない部分もありますが、必要が無い方にこの視野が狭くなる弊害も含めて考えて行かないと快適な眼鏡にはなりません。

 

それとレンズのグレードなどにも左右されますがこの度数が変化する累進帯と言われる部分の長さも様々あり色々カスタマイズができるように成ってきましたがカジュアルな天地幅の狭いフレームに入れて近用部がちゃんと入っていないケースすらあります(笑)

視野が狭い中間帯のところで中途半端な度数のまま見ているということですね・・・

 

あくまでこのケースはほんの一例ですが結構このパターンよくあります。

 

基本的に他の眼鏡屋さんが作った度数などは否定しません、なんでかというと検査する人がお客様とどういう話をしてどういう眼鏡を作ろうとしたかまでわからない状態ではなんでその度数で決定したのかすらわからないからです。

でも百歩譲って「こんな風にしようとしたんだろうな」とも想像がつかないただの失敗作のような眼鏡を結構目にすることがあるのは眼鏡屋としては非常に悲しいです・・・

 

 

 

 

 

 

 

認定眼鏡士と認定補聴器技能者のいる店 

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