かなり久しぶりにフーガの加工をしました。
このメガネはレンズ止めの部分にネジを使わず、見た目はフレームが刺さってるだけのメガネです。
>このメガネを加工したことある人しかわからないと思いますが、このメガネ穴あけがすごくシビア・・・
現在うちのお店で使ってる加工機は0.1mm単位で指定して穴を開けてくれるのですが、このメガネに関しては基準になる穴を開けてその後は手作業で微調整をしていかないとガッタガタになります(笑)
穴の直径、角度、そしてもう一つ厄介なのは穴の横にはレンズが回っちゃわないように溝(スリット)を入れるのですがこれも溝の太さと、溝自体を山型に削らないと緩みやすくなるんですwww
昔、働いていた会社にいたときこのメガネが流行って、当時は穴あけから全部が手作業だったので左右の高さなども全部加工する人の感覚・・・
その時に鍛えられたから、現在の機械で右も左も高さが寸分の狂いが無いのはかなり楽に感じます。
このメガネに限らず、ふちなしのメガネは基本的には手作業で仕上げて行きます。
まだまだ手作業で穴を開けているお店はたくさんあると思うのですが、昔からやっている職人さんのような眼鏡屋さんは、自分の感覚で驚くほど綺麗に仕上げていくのですが、たまにお客様が持ち込むふちなしメガネで、「よくこんなガッタガタで商品として渡せるな・・・」と言う場合があります。
いまやどこにでもメガネ屋がある時代・・・皆さんにはもっとメガネ屋が技術職だと言うことを認識していただけるとありがたいですね。
ヤブ医者だと有名でも安ければその病院に行きますか?(笑)