たまにはマニアックな内容にしてみたいと思います。
本日、ご来店いただいたお客様、以前にも当店でお作りいただいているお客様ですが、以前から遠用眼鏡はプリズム度数をいれています。(左右とも2.5△)
近用眼鏡はプリズムなしで使用中(六年前に作成)
もともと強度近視の方で平成8年に白内障手術にともなって水晶体摘出とうかがってます。
ご本人様はその手術をしてから物が二重になってしまうとの事
今回私が検査すると完矯で左右共11,50△というプリズム量になりました。
主訴は手元を見ているとタブって見えてしまうので方目で見ているとの事
今回,近用眼鏡で左右共4△で処方させていただき、遠用も提案させていただいたところ遠くも見やすくなるとの事でご購入いただきました。
今回悩んだのは、どのくらいプリズム度数を入れるかということです。
理論上は完矯値に近い方が目は無理な力を必要としないので楽になりそうですが、今現在調節力を使ってみることが当たり前になっているお客様の目、度数を入れすぎても逆に疲れてしまうケースがあります。
メガネの教科書にはプリズム処方の計算式とかあったような気がしますけど、十人十色反応も様々で本当に経験上でお客様の反応を見ながら作らないといけないシビアな度数です。
今回は以前のメガネに比べても倍近いプリズム量を入れましたが、お客様の反応的に必要と判断しました。
でもそこで・・・もう一つの問題が発生www
単焦点レンズの通常作成してくれるプリズム度数は3△まで・・・(メーカーやレンズ種類によっては作れるもの存在)
今回はメーカーにお願いして特別に作ってもらいました。
お渡しまで約一週間、実際のメガネで見ていただくのが楽しみです。