ちょっと前に発売された、東海光学のレンズについてちょっと書こうと思います。
遠近両用、内面累進レンズのレゾナス
発売してもう一年弱くらいになるのかな?
うちのお店で販売していて今までにないくらいお客様の反応が良いレンズです。
(東海光学の内面累進のページ)
っで内面累進って何?って事になってる人も多いと思いますが、通常レンズの度数を作るのに素材の屈折率(力)+レンズの表面と裏面にカーブをつけて度数を作ります。
カーブを強くすればレンズパワーは上がるけど厚みが出てしまう。→レンズの屈折率を上げればカーブは少なくて済む=薄型レンズ
↑↑
単純にコレを前提に
従来の遠近両用レンズは裏面で土台の度数を作り、表面で遠近両用度数を作っていました。 (外面累進設計)
コレの場合、メガネを掛けた時の事を考えるとレンズの表面に遠近度数がついてるので眼から離れたところに遠近度数がついてることになります。
ここでまた想像してほしいのですが、
のぞき穴って覗いたことあります
玄関ドアののぞき穴でも良いのですが、あの穴を少し離したところから外を見ようとしてもドアの正面の一部しか見ることが出来ません。
でもぴったりとつけるように覗けば意外と視野が広く見えると思います。(ドアノブのスコープは広角レンズ見たいのが入ってるで余計に広いと思いますが)
遠近両用レンズも同じ理屈でレンズの裏面に遠近度数をつけてあげた方が視野が広く歪みにくいレンズになるんです
しかし・・・内面に累進を持ってくるって事は土台度数を表面に持ってくることに・・・
もしくは土台度数と累進度数を一緒に裏面に持ってくればいいじゃんと考える方がほとんどだと思いますが、コレがまた難しいみたいです。
外面累進レンズの場合、吊しのスーツを買うように、ある程度型が出来上がっていて袖丈等少し直して受け取れるような感じですが、裏面に土台度数も遠近度数も持ってくるって言うことは完全に一枚一枚オーダーメイド制作の様な状態になりますつまりはコストがかかる、高いレンズになってしまうと言うことです。
それでも現在は結構内面累進レンズも各社出していて手の届くレンズになってきました。
で今回の東海光学のレンズ、レゾナスは脳科学を利用して、人間が歪んだり、「嫌だ」と言う部分を調べ、それを改善した今までに無い発想の作り方をしています。
従来のレンズは図面上、計算上で歪みを抑えるなどを行っていたので、全く別の作り方をしていると言っても良いと思います
実際にテストレンズなどで従来の物と見比べると本当に違いがわかります。