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お子さんの「見えてるよ」をそのまま受け取らない方が良いかもしれない理由

お子さんの「見えてるよ」をそのまま受け取らない方が良いかもしれない理由

こんにちは、「メガネのイザワ」です。いつもご覧いただきありがとうございます。

新学期が始まり、学校での健康診断も行われるこの時期。お子さんが学校から「視力検査の紙」をもらって帰ってきた、というご家庭も多いのではないでしょうか。特に「要再検査」といった通知(C判定やD判定など)を目にしたとき、親としては心配になりますよね。

でも、その時にお子さんに「目、ちゃんと見えてる?見えにくくない?」と尋ねると、多くの場合「うん、大丈夫!見えてるよ!」とか「全然平気!」という答えが返ってくるかもしれません。

実は、このお子さんの**「見えてるよ」という言葉を、そのまま鵜呑みにしない方が良いケースがある**んです。今日は、その理由について、少し掘り下げてお話しさせてください。

なぜ、お子さん自身は「見えづらい」ことに気づきにくいのか?

これは実はお子さんに限ったことではありませんが、私たち自身の「見え方」というのは、日常生活の中では他の人の見え方と比較することが非常に難しい感覚です。たとえ少しずつ見えづらくなっていたとしても、「なんとなく見えているから大丈夫」と思ってしまいがち。特に、まだ成長段階にあるお子さんの場合は、いくつかの理由から、自分の見え方の変化に気づきにくい傾向があります。

  1. 「比較する基準」がない: 生まれつき、あるいは幼い頃からずっと「少しぼやけた見え方」が当たり前だと思っている可能性があります。以前の「はっきり見えていた頃」の見え方を覚えていない、あるいは、他の友達がどう見えているかを知る術がないため、「これが普通の見え方なんだ」と思い込んでしまうのです。
  2. 順応性が高い: 子どもは順応性が高く、見えづらい状態でも無意識のうちに工夫して物を見ようとします。例えば、近視で遠くが見えにくくても、
    • 黒板の字を見るために、前のめりになったり、目を細めたりする。
    • 本やテレビを見るときに、自然と顔を近づけてしまう。
    • 遠くのものを見るのを諦めて、近くのものだけで済ませてしまう。 といった行動でカバーしてしまい、「見えづらさ」として自覚しにくいのです。
  3. 環境に助けられている: 学校でたまたま席がいつも前の方だったために、黒板を見るのに特に不便を感じていなかったり、遊びの中心が手元や近距離で行うゲームばかりだったりすると、遠くが見えにくいことに気づくきっかけが少なくなります。
  4. 「こんなものだろう」と思っている: たとえば、一緒に電車に乗った時に、離れた場所にある駅の電光掲示板が友達はスラスラ読めているのに自分はぼやけて読みにくい、というような場面で「あれ?」と気づくことはあるかもしれません。しかし、そんな時でも多くのお子さんは「うーん、まあこんなもんかな」「少し見えにくいけど、特別困ってるわけじゃないし」と、深く気にせずにやり過ごしてしまう、というケースも少なくないようです。自分の見え方が他の人と違う、あるいは以前と変わってきている、ということに明確に気づくのは意外と難しいことなのです。

眼科で目にする「見えてるよ」の裏側

私が普段お手伝いしている眼科さんでも、毎年春、学校での視力検査シーズンになると、「要再検査」の通知を持ったお子さんと保護者の方がたくさんいらっしゃいます。

来院された際、看護師さんがお子さんに「今使っているメガネ(もし使っていれば)、見え方で困ってることある?」「遠く見えにくくない?」と優しく尋ねます。すると、多くのお子さんは**「ううん、別に。見えてるよ」「大丈夫」**と答えます。保護者の方も「家では何も言わないんです」「テレビは普通に見てるみたいです」とおっしゃることがほとんどです。

しかし、実際に視力を測定してみると、以前は両眼で1.0見えていたはずが両眼で0.6に、片眼に至っては左右とも0.4まで下がっている、というケースがしばしば見られます。以前処方したメガネの度数と照らし合わせると、驚くほど近視が進んでいた、ということも珍しくありません。

そこで、今の目に合った度数のレンズを仮のメガネフレームに入れてテスト装用してもらうと、お子さんの表情がぱっと明るく変わるんです。まるで、それまで見ていた世界が一変したかのように、きょろきょろと院内を見回して、「わ!よく見える!」「看板の字がはっきり見える!」と、感動したような声を上げる子もいます。保護者の方も「こんなに見えてなかったなんて…!」と驚かれることもあります。

きっと、少しずつ進んだ見えづらさに気づかず、それが当たり前になり、以前の「はっきり見える世界」を忘れてしまっていたのでしょう。

成長期は「あっという間」に変化が進むことも

特に体の成長期にあるお子さんは、背がぐんと伸びるのと同じように、眼の長さ(眼軸長)も変化しやすく、それに伴って短期間のうちに近視が進むことが往々にしてあります。去年のメガネやコンタクトが合わなくなっている、ということは十分に起こり得るのです。

しかし、この変化は本当に少しずつ、日々のことなので、お子さん自身は「なんとなく見えにくいけど、こんなもんだろう」と、見えづらくなった今の状態を当たり前だと思ってしまい、特に不便を感じていない(あるいは不便に気づいていない)ことが多いのだと感じます。

学校検診の「要再検査」は大切なサイン

こうした状況を考えると、学校で定期的に行われる健康診断、特に視力検査は、お子さんの目の状態をチェックするとても大切な機会です。視力だけでなく、歯科検診なども含め、定期的に専門家がチェックする仕組みは本当に必要不可欠だと感じています。

そして、何よりも大切なのは、学校から「視力低下の疑いあり」「要再検査」といった通知をもらってきた際に、たとえお子さんが**「見えるよ!平気!」と言っていても、そこで自己判断せず、必ず眼科や眼鏡店などの専門機関を受診し、客観的に正確な視力や目の状態を確認してもらうこと**です。

学校検診はあくまで集団を対象とした簡易的な検査であり、精密な検査ではありません。体調や検査を受ける環境、お子さんの集中力など、様々な要因で正確な視力が出にくい場合もあります。実際に専門機関で測ってみたら「あれ?視力、ちゃんと出てますよ」というケースがあることも事実です。

ですが、だからといって自己判断で済ませてしまうのはやはりリスクがあります。通知を受け取ったということは、「もしかしたら、何か見え方に問題があるかもしれない」という大切なサインなのです。

見えづらさの放置は、将来の可能性を狭めることも

成長期のお子さんにとって、きちんと「見える」状態を保つことは、学習効率だけでなく、運動能力、安全な行動、そして心の成長にとっても大変重要な要素です。

見えづらさを放置すると、学校での授業で黒板の字が見えづらく集中力が続かなかったり、本を読むのが億劫になったり、スポーツでボールが見えにくく上達しにくくなったりと、様々な面で影響が出る可能性があります。また、見えづらさからくる疲労やストレスが、原因不明の頭痛や体調不良につながることもあります。

さらに、視力の状態によっては、将来お子さんが「将来はこんな仕事に就きたい!」と夢見た職業(例えば、パイロット、特定の技術職、警察官、消防官など、視力基準が厳しい職業は少なくありません)に就くための選択肢を、知らず知らずのうちに狭めてしまう可能性すら秘めているのです。

まとめとして:大切なのは「客観的な確認」

私自身も子を持つ親として、ついつい子供の「大丈夫」という言葉を信じてしまいそうになる気持ちはよく分かります。ですが、目の成長は私たちが思っている以上にデリケートで、かつ重要なものです。

だからこそ、これは私自身への自戒も込めて、皆さんにお伝えしたいと考え、筆をとりました(キーボードを打ちました)。

お子さんの「見えてるよ」という言葉だけでなく、学校からの大切なサインを真摯に受け止め、定期的なチェックを専門機関で受けていただくこと。専門家である眼科医や眼鏡店に、お子さんの目の状態を正確に、そして丁寧に評価してもらうこと。

それが、お子さんの健やかな成長と、輝かしい未来の可能性を守るために、私たち大人ができる大切なことの一つだと信じています。

何か気になることがあれば、お気軽にお近くの眼科さんや眼鏡店にご相談ください。