明けましておめでとうございます。
メガネのイザワ 伊澤康一郎です。
ブログは今年一発目で少しスタートが遅くなりました。
今日は意外と理解しにくい遠視について書いてみようと思います。
遠視は結構みなさん、「視力が出るんだからいいでしょ?」とか「遠視と老眼は同じでしょ?」とかなんで遠視が良くないのかなかなか伝わりにくい部分があります。
でも私個人的には屈折異常の中で一番厄介なのが遠視だと思っています。
まず教科書的な遠視の定義を文章的に書くと
「無限遠方から来る平行光線が角膜、無調節状態の水晶体を通り網膜後方にピントがある状態」
ちなみに近視は網膜前方にピントが合います。
そして前提としてあるのは無調節状態の水晶体は調節を働かせるとピントを前方に合わせることはできます。
もともと網膜より前方にピントのある近視は調節力を使っても遠くのものにピントを合わせることはできませんが、網膜後方にピントのある遠視眼は調節力を働かせることによって遠くにピントを合わせることができます。
みなさん、ここで「ピントが合わせることができる遠視は問題ないじゃないか?」と思うと思いますが、まず一つここで問題なのは目の構造的に調節力とより目をする運動が連動しているというのがひとつの問題です。
一般的に近視も遠視もない正視の方の場合遠くを見るときは調節力を使わずに見ます。その時左右それぞれの視線はほぼ平行に近い状態で見ていますが、近くの物を見たときに調節力を働かせるのと同時により目になります。
この調節力と連動してより目になることが遠くを見るときに起こってしまえば、普段条件反射のように連動しているこの運動のバランスが崩れてそれを補正しようと余計なところに力を入れたり疲れの原因や集中力の低下、もしくは両目で同じものを見ようとすることすら諦めてしまう場合もあります。
眼球運動発展途上中のお子様はなるべく早期発見早期対処する必要があります。
それでも弱い遠視の場合は見逃されることも多く(視力検査では良好な視力が出るため)先日も30代の男性が「仕事でPC作業が多くなり目が疲れる」という主訴で検査をしてみると裸眼視力は1.2まで出るものの結構な遠視と乱視が有りました。
遠視の説明を口頭でお話しましたがご本人的にはたぶん「視力が出て日常生活も支障がないのになんでメガネをかけないといけないのかな?」という雰囲気でした。
本当はじっくりと理解いただける部分を探し出してご自身の目の状態を認知していただきたかったのですが、時間の関係上ざっくりとしかお伝えできなかったのが残念です。
そんなこともあったので今回遠視についてブログにしてみました。
ちなみに近視の方が、ちゃんとしたメガネ検査もせずに「遠くがよく見えるようにしたい」と強めのメガネを使っているケースもよく見ますが、目に対して強すぎる近視メガネをかけると正視状態を通り越して遠視状態になります。
これも眼精疲労や最悪の場合両目視不良などを起こすかもしれません。
眼鏡を作る検査はしっかりした人に測ってもらわないとそういったリスクもあります。
視能訓練士さんがいる眼科さんで測ってもらうか、もしくは最低限、認定眼鏡士という資格をもった眼鏡屋スタッフに見てもらうのがいいと思います。
ちなみに認定眼鏡士にも級ががあって現在はS級~SSS級まであります。
ご自身の見え方、生活がかかっているので、信頼のできるちゃんと相談を聞いてもらえるメガネ屋さんを探してくださいね。
認定眼鏡士と認定補聴器技能者のいる店
メガネのイザワ
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